学習塾の講師は授業を行ない、生徒の学習をサポートするのがお仕事。
働くとなるとハードルが高いように思われますが、実は主婦や現役大学生なども多く活躍しているんです。
塾講師はこんな人にぴったり!
・教員免許/学習塾講師検定/TOEIC/数学技能検定などの資格がある
・大学や専門学校を卒業している
・「教えること」に興味がある
塾講師として働くにはどうしても経験や資格が重視されますが、なかには未経験者の採用に積極的な塾もあります。
また正社員だけでなくパート・アルバイトの募集も多めです。
塾講師がどのような業務をこなすのか、そしてどれくらいの収入が得られるのか、詳しく紹介していきます!
塾講師の基本的なお仕事内容
塾講師と一口にいっても、担当する生徒の年齢や人数などで指導方法は異なります。
しかし基本は生徒の学力サポートが目的。
定期テストや受験に備えた指導を行ない、生徒の学力向上を目指すお仕事です。
とはいえただ授業を行なうだけが塾講師の仕事ではありません!
どのような業務があるのか、具体的な内容を見ていきましょう♪
授業の準備
塾にもよりますが、基本的には生徒の学年に合うテキストが用意されています。
テキストに沿って授業を進める方法が一般的です。
ただし授業には事前準備が重要になってきます。
・個別指導(少人数制)の場合
まずは担当する生徒の指導計画を立てます。
生徒の理解度を確かめながら授業を行なうため、事前に苦手科目や得意科目を把握しておくことが大切です。
授業で使用するプリントや宿題などの作成も必要です。
・集団指導(大人数制)の場合
学校と同じようなスタイルで授業を行なうため、黒板やホワイトボードを使った指導が基本。
大人数を対象にした授業には、事前のシミュレーションが不可欠!
質問が多そうな箇所を予測してまとめたり、要点をわかりやすく説明するための掲示物を作ったりします。
模試の監督・採点
定期的に塾内でテストを実施する場合、監督は塾講師が行ないます。
もちろんテストの作成や採点も塾講師のお仕事です。
また塾が全国模試の会場になった場合、生徒以外の受験者を監督することがあります。
報告書の作成
塾長や他の塾講師、または保護者への共有のため、生徒の学習状況を報告書としてまとめる業務があります。
担当する生徒が多いと大変ですが、指導方針にも関わるため、とても重要な業務です。
進路指導・受験対策
指導の方向性を決めるためにも、進路指導は避けて通れない業務です。
生徒本人の学力はもちろん、志望校の情報も把握する必要があります。
また過去問題のテストを行なったり、面接の練習をしたりと、本格的な受験対策も担当します。
その他
保護者への連絡用プリントの作成や、電話対応といった事務業務も塾講師のお仕事です。
しかし事務員として塾講師以外を雇用する塾であれば、生徒の指導だけに専念できます。
細かい業務内容は塾によって違ってくるので、求人情報などでチェックしてみるといいですよ♪
塾講師の平均収入
気になる塾講師のお給料ですが、基本は授業1コマ(6090分)で◯◯円と決められています。
時給に換算すると全国平均値はなかなか高めです!
雇用形態 | 時給 | 月収 | 年収 |
正社員 | - | 30.8万円 | 370万円 |
派遣社員 | 1,300円 | 20.8万円 | 250万円 |
パート・アルバイト | 1,200円 | 19.2万円 | 230万円 |
※月収や年収は1日8時間×月20日勤務の場合で算出しています
派遣社員から正社員を目指すことも可能!
資格保有者や経験者であれば時給が優遇される可能性もあります。
そして平日の夕方以降や週末に出勤できる人を募集する塾は多め!
短時間しか働けない人であっても、パート・アルバイトで十分稼げます♪
塾講師のメリット・デメリット
塾講師は高収入を目指せる職種の1つですが、人によっては向き・不向きがあります。
働く上でどのようなメリット、またはデメリットがあるかをチェックしてみましょう。
メリット1:短時間勤務でも稼ぎやすい
パート・アルバイトなら、授業1日1コマもOK。
大学生は自分の学校が終わったあとに出勤できるため、夕方以降の数時間だけ働きたいという場合に塾講師はぴったり!
平均時給が高いため、出勤数が少なくてもしっかり稼げます。
メリット2:コミュニケーション能力が身につく
生徒とコミュニケーションをとりながら授業を行なうことで、どう教えればいいのか、どうすれば理解できるかを考える能力が身につきます。
塾講師は担当する生徒の人数に関わらず、人前で話す仕事なので、コミュニケーション能力やプレゼン能力の向上が期待できるんです♪
メリット3:生徒の成長にやりがいを感じられる
塾講師の一番のメリットは、担当する生徒の成績が上がったり、テストで良い点を取ったり、志望校に合格したりする姿を見れること。
指導者という立場ならではの達成感を感じられます。
デメリット1:学歴・資格や経験が重視される
塾講師の求人を覗いてみると、応募資格には「大学卒業または卒業見込み」が含まれているケースがほとんど。
やはり学歴は重要視されます。
未経験者でも研修制度などを通して塾講師になれますが、優遇されるのは資格保有者や経験者です。
デメリット2:シフト変更が難しい
授業の時間は決まっているため、あらかじめ提出したシフト通りに出勤する必要があります。
急な変更などは難しいため、事前に予定を調整するなどして対応しなければいけません。
デメリット3:生徒や保護者との関係構築が必要
生徒は自分の進路がかかっているため、指導力が高い塾講師を求めます。
もちろん保護者も同じです。
授業が分かりにくいという評価を受けると、担当を変えられてしまうケースだってあります。
生徒に寄り添った指導を行なうためにも、信頼関係を築く必要があるのです。
まとめ|パート・アルバイトにも稼ぐチャンスがある!
塾講師は経験者向きのお仕事ですが、未経験者を募集する塾はたくさんあります!
事前の予習・復習が必要だったり、授業以外の業務があったりと、簡単なお仕事とは言えません。
しかし短時間しか働けないという学生や主婦・主夫も活躍できます。
教えることにやりがいを感じられる人は、塾講師を目指してみませんか?