企業の求人に応募する際には履歴書の提出が求められます。
しかし履歴書と同じくらい重要なのが職務経歴書の存在です。
新卒生や職歴がない人は履歴書のみの作成でOK。
しかし以下に当てはまる場合は職務経歴書も作成しなければいけません。
・企業の求人(募集要項)で職務経歴書の提出が求められている
・転職する
・職歴が多い
パートやアルバイトの応募であっても、場合によっては職務経歴書が必要です。
履歴書との違いや書き方の基本を身につけて、採用をもぎ取りましょう!
職務経歴書と履歴書の違いとは
市販の履歴書は職務経歴書がセットになっているものがあります。
ただ履歴書には職歴の記入欄がありますし、わざわざ分けて書く必要を感じないという人も多いのでは?
しかし職務経歴書は仕事に関する情報を提供するための書類。
どのような職業を経験し、どのような役割を担い、どのようなスキルが身についているのかを証明するために作成します。
履歴書は学歴や自己PR、志望動機などの欄もあるため、仕事に関する情報を改めて詳しく説明するための書類が職務経歴書なのです。
基本的にどちらも必要!
求人情報に「履歴書のみ」「職務経歴書不要」との記載がない限り、どちらも提出するのが一般的です。
もし受けようと考えている会社の求人にそういった文言がないなら、職務経歴書もしっかり作成しておく必要があります。
提出書類に関する判断がつかない場合、面接前に会社に問い合わせてみるのも悪くありません。
しかし基本は履歴書・職務経歴書の両方必要だということは覚えておきましょう。
職務経歴書の書き方は自由!
自身の職歴を詳しく紹介するための職務経歴書には、決まったフォーマットがありません。
市販されている用紙を使用する方法もありますが、パソコンで自作することでパソコンスキルのアピールにも繋がります。
使用する用紙はA4サイズ、そして横書きが一般的です。
自作する場合は必ず一番上に「職務経歴書」と記入しましょう。
またその下に右詰めで書類提出日(または投函日)の日付、そして氏名と連絡先を記入してください。
職歴は枠(テーブル)で区切るなどして1つずつ紹介します。
分かりやすければどのような形でも構いません。
ただし書くべき項目はある程度決まっているので、書き忘れがないようチェックしておきましょう。
会社名
会社名・企業名は正式名称で記入します。
ただし支店名(地名+店など)は必要ありません。
派遣社員の経験がある場合は、会社名に派遣会社を記入します。
派遣先と分けて書くようにしましょう。
働いた期間
入社日~退社日を年号を統一して記入します。
例)2001年4月~2005年10月
細かい日付は必要ありませんが、正確に明記できるのであれば記入してOKです。
業種
業種とは「医療・福祉」や「建設業」「教育」など、会社が行なう事業の名称です。
職種と混合されがちなので注意しましょう。
雇用形態
正社員またはパートなど、その会社で働いている間の雇用形態を記入します。
就業期間中に雇用形態が変わった場合は、最終的な雇用形態を記入し、詳細を担当業務欄で説明してください。
担当業務(詳細欄)
担当業務欄は丁寧語ではなく、体言止めを使いましょう。
例)
・◯◯部署に従事し、電話対応や書類作成などを担当。
・アルバイトとして入社し、◯◯年◯月より正社員雇用。
担当業務について詳しくまとめる欄なので、大きめの枠を用意しておくとあとで困りません。
また退職理由などもこの欄で述べましょう。
保有資格や自己PRも記入OK!
職務経歴書は分かりやすさが重要。
文字数が多すぎて内容がごちゃごちゃしないよう、見た目にも気をつけることが大切です。
とはいえ履歴書には書ききれなかった資格、または自己PRのスペースを設けるのはOK!
職歴の下に「自己PR」というように項目を作成し、スキルや経験についてアピールしましょう。
なおこの項目では丁寧語を使ってください。
例1)【自己PR】
前職は出産を機に退職しましたが、育児期間中も資格取得のための勉強を行ない、独学で◯◯検定◯級を取得しました。
ブランクはありますがパソコンの基本操作は問題なく行なえます。
子どもは普段保育園に通っており、急病時には地域の子育て支援を利用する予定なので、早退や欠勤がないよう心がけます。
例2)【自己PR】
コールセンターでの勤務歴が長いため、電話対応やパソコン操作は身についています。
またSVとしてオペレーターの育成やチーム管轄を行なっていた経験から、コミュニケーション能力にも自信があります。
面接時には履歴書や職務経歴書を参考に質問されるケースも多いため、受け答えについてシミュレーションしておきましょう。