結婚や妊娠・出産は仕事を辞めるきっかけになります。
しかし現在は復職するために産前・産後休業や育児休暇を利用する女性がほとんどです。
退職してそのまま専業主婦になる女性はごく一部ですが、仕事と家事を両立しなくてもいい生活はラクそうですよね。
専業主婦に憧れを抱く女性は少なくないでしょう。
しかし専業主婦として家庭に入る場合、メリットだけでなくデメリットもあることを知っておきましょう。
退職して良かった、または後悔しているという主婦の声を参考に、専業主婦のメリットとデメリットをご紹介します。
今のお仕事を辞める前に、ぜひ最後までご覧ください。
専業主婦の4つのメリット
専業主婦になって得られる一番のメリットは、時間に余裕ができることです。
今まで働いていた時間を家庭、もしくは自分のために使えるため、家事や育児にしっかり向き合えるようになります。
具体的なメリットをチェックしていきましょう!
仕事のストレスを感じない
仕事をしていると疲れやストレスが溜まるのは仕方のないこと。
正社員、パート、アルバイトなどの雇用形態に関わらず、働く上では人間関係や業務に悩むことも多いですよね。
専業主婦は仕事のストレスとは無縁です。
心に余裕が生まれるため家族に対して優しく接することができ、穏やかに過ごせます。
子育てに専念できる
専業主婦になって良かったという女性の多くは、子育てに関するメリットを挙げています。
自分の子どもの成長をすぐそばで見守っていられるのは大きなメリット!
すくすく育って手を離れてしまうのはあっという間なので、子どもと向き合う時間はとても貴重ですよね♪
また保育園や幼稚園に預けるようになった場合も、行事に参加したり呼び出しに対応したりと、子どものために使える時間が増えます。
夫の扶養に入って控除を受けられる
専業主婦が夫の扶養に入ると、夫の税金が減額されます。
また主婦本人が保険料を払わなくても国民年金や健康保険に加入できたりと、さまざまな控除を受けられます。
社会保険料の控除は専業主婦にありがたい制度です。
また夫が勤める企業の規模によっては、独自の配偶者手当を受け取れる可能性も♪
家計を管理しやすくなる
退職後は夫の収入に頼ることになります。
限られた金額内で生活するとなると、毎月の支出を細かく管理する必要がありますよね。
ムダな出費が増えないよう賢く買い物したり、貯金するためのやりくりをしたりと、家計を管理することは大切です。
家事に費やす時間が多い専業主婦だからこそ、お金の使い方をしっかり考えられます。
専業主婦の5つのデメリット
ここまで専業主婦のメリットを紹介しましたが、どれも魅力的なものばかり。
「夫や子どものために家庭を優先したい!」という女性にとっては理想の生活です。
しかし家事・育児のために仕事を辞めて専業主婦になった場合、以下のようなデメリットが挙げられます。
人との関わりが減ってしまう
夫が仕事に行っている間はずっと一人なので、基本的に話し相手はいません。
子育て中であっても、子どもが小さいと会話は難しく、気軽におしゃべりする感覚も得られません。
また友人たちが働いていれば時間が合わず、こちらは暇でもなかなか会えないものです。
離職したことで家族以外とのコミュニケーションの場が減ってしまいます。
子育てしながらの家事は大変
子どもと過ごす時間はとても貴重で大切ですが、乳幼児はとにかく一日中つきっきり。
目を離せないため家事に手が回りません。
着替えやオムツ交換、食事、寝かしつけなど、朝から晩まで子どもに時間を費やします。
イヤイヤ期に突入するとさらに手がかかります。
自宅保育の場合だとその状態が数年は続くため、育児に対してストレスを感じてしまう女性も多いようです。
ブランクが長いと再就職が難しい
仕事を辞めて時間が経つほど、再び働こうと思ったときに困ります。
ブランクがあるとスキルの低下も考えられますし、就職先の選択肢も狭まってしまうのです。
職歴に長い空白期間があることがネックになり、なかなか就職が決まらないという点は専業主婦のデメリット。
また再就職できたとしても、以前より収入が少なくなるケースが多いため、退職を後悔する声は多めでした。
金銭面の悩みが増える
妻側の収入が減った分、夫の収入で生活することになります。
共働きの家庭に比べて世帯収入は減りますが、出費が減ることはほぼないと言えるでしょう。
食費はもちろん光熱費、家賃、その他税金などの支払いに追われるので、家計のやりくりが大変です。
また子どもが生まれるとより一層出費は増えます。
将来のための貯金は?
車や家のローンは?
というように、お金に関する悩みは尽きません。
夫婦仲が悪化する可能性がある
日中ずっと自宅で過ごしている専業主婦ですが、怠けているわけではありません。
掃除・洗濯、食事の準備、そして育児などで一日中働いているようなものです。
夫も夫で仕事しているのですが、それぞれの大変さを理解できなくなり、すれ違いが起こることも多いようです。
専業主婦は夫の収入に依存しているという負い目もあり、喧嘩になっても立場が弱く、そういった要因が重なって夫婦仲が悪くなってしまう可能性があります。
未来を見据えて決断するのがおすすめ
専業主婦のメリット・デメリットをまとめて紹介しましたが、仕事を辞めて良かったと思うのか、後悔するかは人それぞれ。
夫の収入や将来の計画などを踏まえ、今後どうすれば良いのかを考えてみましょう。
妊娠・出産を機に退職するのであれば、子どもが大きくなったときにどうするのか。
また専業主婦を選択した場合の生活はどうなるのか。
未来をしっかりと見据えた上で、自分や家族にとって最適な選択をするのがおすすめです。