会社を辞めたい場合、退職の意思を伝えてすぐに辞められるわけではありません。
退職時であっても社会人としてのマナーは守りたいものですよね。
退職願や退職届は必要なのか、どんな内容を書いていつ渡せばいいのかなど、最低限のマナーを身につけておくことは大切です。
この記事では正社員だけではなく契約社員やパート・アルバイトにも役立つ、退職するときの準備についてご紹介していきます!
退職届と退職願は違う!
仕事を辞める際に提出する書類には「退職願」「退職届」「辞表」がありますが、それぞれ書く内容や提出するタイミングは異なります。
退職願:会社を辞めたいという意思を伝える内容(退職の2ヶ月前に提出)
退職届:退職の意思が承認されたあと、退職を宣言する内容(退職の1ヶ月前に提出)
辞表:主に課長以上が役職を離れるときに提出するもので、一般的な退職願に該当
正社員や契約社員、パート・アルバイトが退職する場合は、基本的に退職願や退職届の提出が必要です。
ただし辞めたいという意思は口頭で伝える場合、退職願が不要になるケースもあります。
退職願・退職届は手書きがマスト
パソコンを使用した書類作成が当たり前になっているものの、退職時に提出する書類に関しては手書きがおすすめです。
会社によっては規定に沿った書類を提出する必要がありますが、とくに指定がない場合は手書きの退職願・退職届を提出しましょう。
本人が書いたという証明にもなります。
ではどのような内容を書けばいいのか、基本的な例文をご紹介します。
簡潔な文章でOK!
退職願・退職届では、退職理由や辞めることへの謝罪などを書く必要がありません。
あくまでも意思表示のための書類なので、簡潔に作成するのが一般的です。
●冒頭
「退職願」あるいは「退職届」と記入します。
●本文一行目
下の方に「私議」か「私事」と記入します。
●本文
自己都合で退職する場合は「一身上の都合」と表現します。
会社都合の場合は「退職勧奨に伴い」「規模縮小に伴い」などと理由を記入することもあります。
●日付
退職願では希望日、退職届では退職日を記入します。
また文末の日付は書類を提出する日を記入します。
●所属・氏名
自分が配属されている部署(店名など)、氏名を記入します。
認印でも構わないので必ず捺印します。
●宛名
企業の最高責任者の役名・氏名を記入します。
横書きであっても内容は変わりません。
書き損じた場合は修正ペンなどを使わず、書き直すようにしましょう♪
退職時のマナーと注意点
退職願・退職届を提出してすぐに辞められるわけではありません!
辞めたいから辞める、という行動は会社に迷惑をかけ、円満に会社を去ることができなくなります。
辞める決断をしてから退職するまでのマナー、そして注意点を確認しましょう。
就業規則を必ず確認する
会社には就業規則というものがあり、雇用されている人は会社のルールに従わなければなりません。
退職に関するルールとしては、退職日の1~2ヶ月前までの申し出が多くみられます。
「あと1週間後に辞めます」「今日付けで辞めたいです」といった申し出はルール違反になってしまうため、自己都合で辞める場合は規則に従って退職の意を伝えましょう。
引き継ぎは期限内にしっかりと
自分が受け持っている作業は誰かに引き継がなければいけません。
企業の規模に関わらず、退職前の引き継ぎはとても大切です。
辞める意思が固まったら、どれくらいの期間で引き継ぎが完了するのかを考えてみましょう。
誰に業務を任せればいいのか、自分の業務の状況はどうなっているのか、しっかりまとめておくことが大切です。
周囲への挨拶は丁寧に
退職日が決まっている場合、上司や同僚にあらかじめ挨拶をしておきましょう。
当日ではなく前もって挨拶することはマナーです。
ただし直接退職することを伝えるのではく、基本は社内メールを使用して構いません。
とくに顔を合わせる機会がない人へはメールによる挨拶が便利です。
出勤最終日は、上司にしっかり感謝の意を伝えましょう。
「立つ鳥跡を濁さず」を目指そう
理由が何であれ、会社を辞めることで引き継ぎの発生や人員が欠けるなど、少なからず迷惑をかけてしまいます。
急に辞めてしまうとより一層迷惑になるため、なるべく円満な退社を目指したいものですよね。
退職の意思が決まっているなら、自分ができることをしっかり行ないましょう。
「どうせもう辞めるからいいや」というスタンスはNG!
退職願や退職届も余裕をもって提出し、極力迷惑をかけないような準備を整えておくことがおすすめです。