仕事と妊活の両立|働きながら妊活を続けた主婦の体験談

仕事と妊活の両立

子育てに理解を示す企業が増えてきたこともあって、母親にとっては働きやすい環境になってきているようです。

最近では仕事と妊活(不妊治療)の両立に注目が集まっていますよね。
私は以前、パートをしながら妊活を続けていました。

働く女性が妊娠・出産を望むことに対して、会社はどう対応してくれるのか、周りはどんな反応を示すのか気になる人も多いでしょう。
そこで私の体験談を紹介しようと思います。

著者のプロフィール

33歳のパート主婦です。
4歳になる長女がいて、現在二人目(7ヶ月目)を妊娠しています。

26歳の頃に主人と結婚し、寿退社。
子どもが欲しかったので1年間専業主婦をしていましたが、なかなか上手くいかず…。

家計が苦しいというわけではありませんでしたが、将来のための貯金を増やしたかったのと、妊活のストレスを発散したかったこともあって再就職することに。

そこからは働きながら計画的に妊活するようになり、長女を妊娠・出産。
お腹にいる第二子は不妊治療で授かりました。

寿退社後の再就職はなかなか厳しかった

再就職は簡単じゃなかった
大学卒業後に就職した会社では一般事務をしていました。
当時お付き合いしていた主人に転勤の話が出たタイミングで結婚を決め、4年と少し務めた会社を寿退社することに。

すぐに子どもができることを考え、引越し先ではしばらく専業主婦として過ごしていました。
しかしなかなか結果が出ず、だったら働いて貯金でもしよう!と仕事を探すようになったんです。

妊娠を諦めたわけではなかったので、育児休暇が取れるよう社員として働くことを希望していました。
仕事はすぐ見つかるだろうと思っていたのですが、3社目に落ちたところでおかしいと思いました。

「それほど長いブランクもないのになぜ?」と焦り、中途採用ってこんなに難しいのかと驚いたのを覚えています。

しかし面接に落ちてしまう理由はほかのところにあったと、後に気付きました。

妊娠や出産で休むことを懸念される

4社目の面接で、担当の方に質問されてハッとしました。

「結婚して間もないようですが、出産の予定はありますか?」
と聞かれ、正直に子どもを望んでいると答えました。

続けて
「では入社後すぐに妊娠した場合はどうされる予定ですか?」
と聞かれた際、仕事が決まらないのはこれが原因かもしれないと思ったのです。

産前・育児休暇制度のある会社を選んでいたし、さすがにしばらくは妊活を控えて働くつもりでしたが、授かったら授かったで嬉しいなとも思っていました。

担当者の方の口ぶりからは、すぐ妊娠して休まれるのは困るという思いが伝わってきて、少しショックでした。
会社側の言い分もわかるからこそ何も言えなくなってしまいました。

再就職が決まって妊活を再開

結局4社目にも落ちてしまったのですが、次に受けた会社では女性が多く、子育てに理解がある社風のようで採用してもらえました。

社員数200人ほどの中小企業で、総務として働くことに。
配属された部署の9割は女性で、小さなお子さんを持つ人も何人か居ましたし、妊娠中の人も一人居ました。
一般事務の経験があったので仕事を覚えるのにそれどの苦労もなく、対人関係も問題なかったように思います。

私が採用されて3ヶ月ほど経った頃、妊娠中の同僚が退職してしまいました。
「産休を取ればいいのにどうしたんだろう?」と思ったものの、ご家庭の事情かもしれないし、あまり深く考えていませんでした。

そして採用から半年以上経ち、夫と相談して妊活を再開しました。

妊活と仕事のストレスは想像以上

私は生理周期が乱れることもなかったので、タイミング法で妊活をスタートしました。
体温測定も欠かさず行なっていましたし、新しい環境にも慣れていたので、毎月ドキドキしながら検査薬を試す日々。

しかし結果は陰性続き。
生理がくるたびヘコみましたし、友人たちの妊娠報告も焦りと羨ましさで素直にお祝いできないし、メンタル面がとにかく辛くて…。

仕事は順調でしたが、忙しい月は定時で帰れないこともしばしば。
また直属の上司(男性)に目をつけられたのか、あたりが強いこともあって、今思えば色々ストレスが溜まっていたなと思います。

ついに念願の妊娠!でも周りは…

やっと妊娠できたと思ったら
再就職から1年、妊活の再スタートからは半年ほど経った頃でした。
生理が一週間遅れ、これはもしかして…と思い検査薬を試したところ、陽性のマークが。

とにかく嬉しくて、主人もすごく喜んでくれて、夢みたいでした。
その日は土曜日で会社もお休みだったので、夫と産婦人科へ行き検査してもらい、正式に妊娠が発覚しました。

とりあえず早めに会社に報告しなきゃ、と思ったので、週明けの月曜日には上司に相談しました。

あたりの強い上司だったので、いい顔はされないかもなと思ってはいたんです。
しかし妊娠を報告し、つわりなどでご迷惑をおかけするかもしれない旨、産休・育休を取ろうと考えている旨を伝えたところ、返ってきた言葉は想像していないものでした。

「じゃあこれから休み増えるの?まだ入って1年くらいだよね。
前に辞めた子もそうだけど、もっと責任感があると思っていたんだけどな」

妊婦として働くには周りの方の理解が必要ですし、よく思わない人が居るであろうことも分かっていました。

中途採用なりに貢献できるよう努力したと自負しています。
「おめでとう」の言葉が欲しかったわけではありませんが、さすがに衝撃が大きく…。

そして以前辞めてしまった同僚も、同じような気持ちを味わったのだろうな、とこの時思いました。

結局は産休・育休を取らずに退職

私は幸いにもつわりがひどくなく、欠勤せず働けました。
安定期に入ってから同僚に報告すると喜んでくれる人も居てホッとしました。

ただ上司から伝わっていたのか、そっけない反応を返す人もちらほら。
明らかに祝福されておらず、気まずさも重なる一方。

悩んだ結果、ギリギリまで働かせてもらい、退職することにしました。
産休・育休の取得は可能なようでしたが、職場の空気的にも、復帰しても気持ちよく働けないと感じたのです。

そして妊娠9ヶ月に差し掛かる頃に退職しました。

出産・育児は周りの理解と協力が必要

周りのサポートは不可欠
安産で生まれてきてくれた我が子はとにかく可愛く、心から生んでよかったと思います。
1歳半になるまで自宅で子育てをしました。

初めての出産・育児は大変でしたが、サポートしてくれた夫や家族には感謝ばかりです。

娘が保育園に通うようになってから、パートを始めました。
最初のうちは保育園からの呼び出し、娘の発熱などで迷惑をかけてしまいましたが、子育て世代のパートさんが多く、すごく助けられました。

第二子を希望していた私たち夫婦ですが、検査してみると自然妊娠が難しいことが発覚。
私がパートでシフトを調整しやすく、不妊治療と両立できそうだったこともあり、しばらく不妊治療を受けることにしました。

そうして授かったのが今お腹にいる第二子。
性別は男の子です。
職場の皆さんも喜んでくれて、なんとパートですが育休を取得できることになりました。

企業によって妊娠や出産、子育てへの理解度は違うように感じます。
会社全体の方針と、働く個人の意思もまた別ですしね。

現在はとても恵まれた環境で仕事・子育てができていると思っています。

風当たりが強いのも事実だった

前職では色々思うところがありましたが、正社員ではなく短期・パートという選択肢があっても良かったかもしれません。
産休・育休制度がある企業でも、職場復帰に適した環境が整っているわけではないんだと感じました。

あからさまな苦言を呈されることはなくても、産休・育休を取りづらい雰囲気はどうしても残りがち。
もちろん理解を得るための姿勢だって大切ですし、支援してくれる企業も少なくないはずです。

妊娠・出産は働く女性にとって大きなターニングポイントになるかと思います。
苦労もあるかもしれませんが、だからこそどんな環境に身を置くかしっかり考えるべきなのでしょう。

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