チャットレディの仕事で使用するものは、確定申告の際に経費として計上することができます。
経費のことを知るだけで、確定申告の余計な手続きが不要になったり、チャットレディの収入の節税になったりなどメリットがたくさんあります。
Q.経費を計上するメリットは?
最大のメリットは節税効果が高まることです。
収入(利益)が増えればその分、税金も高くなりますが、経費を計上すれば収入(利益)から差し引くことが可能になります。
経費が多ければその分税金を安くすることが可能となるので必然的に節税につながります。
ただし、何もかも経費として計上すると税務調査になる可能性が高くなるので注意しましょう。
また経費を計上できれば所得が低くなります。
(収入)-(経費)=(所得)
所得が低いと確定申告の対象から外れるので確定申告の手間も省けます。
Q.経費を計上するデメリットは?
デメリットは、
①経費とわかるようにレシートや領収書の保管をしなければいけないこと
②収入(利益)より経費が多すぎると赤字となる可能性が高いこと
ですが、ほとんどのチャットレディは経費が発生しないため、そもそも確定申告の対象にはなりにくいです。
Q.チャットレディが確定申告の対象でないのはなぜ?
実は、確定申告に必要な基準の所得金額まで稼げていない人が多いからです。
Q.確定申告が必要な所得額の基準は何ですか?
チャットレディなどのフリーランスの仕事の確定申告は、
本業の場合:年間所得が48万円以上
副業の場合:年間所得が20万円以上となっています。
ただし、「本業より副業の方が稼げている」「副業だけの収入金額が20万円以上」の方は確定申告が必要になります。
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Q.具体的な計算式がイメージできません。
例えば副業で月に4万円稼いでいるとしたら、
4万円×12(ヵ月)=48万円 が「収入」になります。
副業収入が20万円以上だと確定申告が必要になるので、申告の手間が面倒な方や節税したい方は経費を使用しましょう。
①経費が30万円の場合
48万円(収入)-30万円(経費)=18万円(所得)
②経費が20万の場合
48万円(収入)-20万円(経費)=28万円(所得)
この場合①は所得が20万円以下なので確定申告はしなくてもいいです。
しかし、②の場合は所得が20万円以上なので確定申告が必要になります。
Q.経費の具体的な額を知るためには?
・領収書、レシートの保管
・クレジットカードの明細
・請求書、納品書、メール、振込明細、利用履歴
などから知ることができます。
Q.どんなものが経費として使えますか?
チャットレディの仕事に関するものは大体使えます。
・化粧品やカラコン
・衣装やウィッグ
・パソコンやスマホ
・家賃、光熱費
・通信費
・交通費(通勤チャトレの場合)
など
Q.経費と判断される基準は何ですか?
経費と判断し、基準を決めるのは自分自身になります。
ただし、「生活費を全額経費にする」など完全プライベートになる極端なものは認められません。
家事按分をすることが大事になります。
Q.家事按分とは?
仕事にかかるお金とプライベートなお金を分けることです。
この作業を怠ると税務調査が入る場合があります。
Q.経費にできるものにプライベートに使えそうなものがあるけど…?
経費のルールとして、
・仕事に関連するもの
・この仕事をしていなければ支出しなかったもの
・プライベートと両方で使用するものは一部を経費にする
です。
なので完全プライベートで使用するものは経費扱いにはなりませんが、一部を経費にすることは可能です。
Q.容姿に関係する経費は?
チャットレディは容姿が関係する仕事なので、
・普段使いしないような衣装、ウィッグ→全額経費
・完全仕事用の化粧品、カラコン、アクセサリー品など→全額経費
となります。しかし、
・普段も使用するもの(化粧品、カラコンなど)→3~5割が経費
になります。
ネイルやまつエクなども考え方は一緒ですが、長時間持続するものなので、仕事以外の出費(プライベート用)とみなされる可能性が高いです。
Q.仕事で使うスマホやパソコンは?
チャットレディの仕事で必須アイテムのスマホやパソコンは10万円以下であれば経費にできます。
スマホチャトレで稼いだ額で経費として仕事用のパソコンを購入するという流れが多いです。
Q.在宅チャットレディの場合に関係する経費は?
・家賃→平均で3~4割が経費
実家住まいでも家にお金を入れている場合は経費になります。
・通信費→平均で6割が経費
仕事にしか使用しない場合は全額経費になります。
・光熱費→平均で3~4割が経費
水道代、電気代、ガス代が該当します。
Q.通勤チャットレディの場合に関係する経費は?
事務所にまで向かう交通費も経費になります。
・タクシー→領収書を発行してもらいます
・電車やバス→領収書が発行されないため、支払日・支払先・金額などを記載した出金伝票を作っておくことがおすすめ
・ICカード→交通費を決済する際は、自動券売機で明細書の発行が可能
Q.経費で覚えておく大事なポイントは?
確定申告は無視しても大丈夫です。
①年間で使用した経費がわかるように、普段から収入、出費をメモしておく
②証拠になるようにレシートや領収書、明細書などを保管しておく
③完全仕事用にすれば全額経費にできる
④経費を利用して年間所得20万円以下なら確定申告をしなくても大丈夫(副業の場合)
⑤仕事にどのように影響する経費か説明できるようにしておく